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旅行者にとって訪問先の治安状態は気になるところ。グラーツの街の治安状態はというと、かなり安全に過ごせる場所のように感じます。

具体的な例でいうと、多くの欧米の大都市では地元の女性でも夜中に独り歩きをするのは避けるというのが一般的な認識ですが、グラーツでは案外女性でも夜にひとりで歩いているのを見かけます。もちろんこの事例がこの街が安全だという保障にはなりません。しかし、リスクが高いのであれば地元の人もそれに対応することを考えれば治安状況を示すバロメーターにはなるのではないでしょうか。

ただ飲み屋街の周りには酔った若者がたむろしていて近寄りがたい場面に出くわすことなどはあり、一概に夜はだれでも歩けるということにはつながらないでしょう。あくまでこの点についてはご参考までに。

しかしパトカーなどが巡回しているところやポリスマンの警らも街中ではよく見かけ、外国人の目から見てもグラーツの治安は割にしっかりしている印象は受けました。

もうひとつ、グラーツでの交通マナーで感心したのは、歩行者が優先した運転をしてくれていること。日本では、歩行者優先ということで運転を習いますが、海外の多くは車優先で横断歩道に入ってくる車は歩行者に向かって進んできます。ところがグラーツでは右折などで横断歩道に歩行者がいれば車は止まってくれます。

また、歩行者はどんなに短い横断歩道でも信号は守っているのを見かけます。海外では、自己責任で車が来なければ信号の色は関係なく渡っているものかと思いこんでいると、ここではきちっと交通マナーを守っているひとが多いのにも気が付きました。

いまひとつ感心出来ないマナーは喫煙。歩きたばこが横行しています。喫煙の習慣についてはかなり大らかなようで場所を限らずたばこを吸っているようです。日本で分煙に慣れているとこの点には戸惑うことがあるかもしれません。